奪いとれっ!!
切なくなるのは分かってたのに.....。



家の前まで来ると、


「じゃーなっ」


獅倉くんは、あっさりと別れの言葉を口にした。


『お前が好きだ』とか期待してたけど、そんなのドラマの世界だよね。
そんな夢みたいなことあるわけないよね。


ただの通りすがりの存在から知り合い?くらいに昇格したのは嬉しかったけど....。




あなたの心の中には、あの人がいるんですよね。

優実....さんって人が。


あなたが愛しているのは、私じゃなくてあの人なんですよね。


街灯に照らされる獅倉くんの背中に呼びかけていた。


そして、ずっと彼の姿が見えなくなるまで見つめていた。

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