奪いとれっ!!
「そう言う問題じゃなくて、高校生なんだからもっと早く帰って来いよ」


何それっ?


高校生だから何なのよ?
遼さんに口出ししないで欲しい。



「お父さん、門限ないんですか?」


遼さんはお父さんに向き直る。



「ああ、まあそうだねぇ」



のん気なお父さんに遼さんはイラっとしたようで、


「女の子がこんな遅い時間まで、何してるんだ?」


再び、私に矛先を向けてきた。


「別にぃ、関係ないでしょ」


素っ気なく答える。
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