奪いとれっ!!

チラッと後ろを振り返る.....。


しつこく追ってくるのが見えた。



「おら、じゃまだよどけ!!」


歩行者を突き飛ばしながら猛追してくる。



男たちとぶつかった歩行者は、


「痛えなあ?」


不快な声を上げるものの、それで終わり。



私の置かれている状況は知るよしも無かった。




....えっと、確かここを曲がると交番があったっけ。


曖昧な記憶を頼りに夜の街をひたすら走る。


自分の住む駅前の路地は案外知らなかったりするもので....。


駅ビルに併設された大きなショッピングモールがあるものの、そこから少し歩けば背の低い雑居ビルや個人商店が混在する昔ながらの商店街。


そこを抜ければすぐに住宅街が広がる。

この商店街が曲者で、細い路地が四方に伸びているからややこしい。



もう自分を信じて進むしかないっ!


きっと、この角を曲がると交番があるっ!!

< 5 / 320 >

この作品をシェア

pagetop