冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
「そうなの……」


大国の王太子となれば、夜な夜な舞踏会でもしているようなイメージだったのに。


「他には……大変頭脳明晰で、戦闘の戦略については、国王さまではなくシャルヴェさまが立てられています」

「戦闘……」


それを聞いた途端、胸が苦しくなった。

どこに行っても戦ばかり。
どれだけの命が失われたら、気が済むのだろう。


「そして大変厳しいお方。失敗は絶対に許していただけません」


聞いていた通り、“怖い”というイメージが先行する。


「リリアーヌさまも、シャルヴェさまのご機嫌を損ねぬよう、お気をつけください」


「はい」と言ったものの、どうしたらいいのかわからない。

そもそも王宮での暮らしを経験していないので、これからどんな生活が待っているのかもわからないのだ。
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