冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
三日間考えろと言われても、簡単に結論は出ない。

眠れぬ夜を過ごし、コールやガエルたちと一緒にパンを作るために調理場に向かった。
今はなにかしていないと余計に落ち着かない。


「リリアーヌさまは本当にお上手ですね。驚きました」


最初は身構えていたガエルも、すっかり私を受け入れてくれた。


「リリアーヌさまも食堂で一緒に食べられます?」

「いいんですの?」


コールの提案が飛び上がるほどうれしい。
ひとりきりで食べる食事は味気ない。

しかし、シャルヴェさまは当初聞いていた通り、食事も部屋でとり、最近ではバスチューたちと食卓を囲むこともないようだ。


「シャルヴェさまは、もう食べられたの?」

「いえ。今朝は剣術のけいこがございますので、そのあとです」

「剣術の?」


そう聞いてはいてもたってもいられない。
食堂を飛び出し、けいこをしているという中庭へ向かった。
< 202 / 348 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop