冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
「次」


五人倒したと思ったら、また五人。

時には剣を振り、時には巧みに避け、時には宙を舞い……。
自由自在に自分の体を操るシャルヴェさまに見惚れてしまう。

途中でエドガーも参戦したものの、剣を振り下ろす前にあっけなく倒されてしまった。

そして次の五人も、見事な身のこなしと剣さばきであっという間に片付けてしまう。


「すごい……」

「シャルヴェさまは幼少の頃から、こうしたけいこを欠かしません。その努力の証が、あの身のこなしです」


たしか以前、敵兵に十人、二十人に囲まれても、ひとりで片付けてしまうと聞いた。
あれは誇張した話だとばかり思ったけれど、あながちそうでもないかもしれない。


「シャルヴェさま、お疲れさまでした」


けいこが済むと、バスチューはシャルヴェさまから剣を受け取った。


「エドガー。お前は動きが大きすぎる。隙だらけだぞ」

「はい。精進いたします。ありがとうございました」
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