冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
エドガーはシャルヴェさまに指導を受けてうれしそうだ。


「なんだ。リリアーヌまで来ていたのか?」


バスチューに渡された布で顔の汗を拭ったシャルヴェさまは、少し下がったところから見ていた私にも気づいてくれた。


「はい。お見事でした」

「いや、お前には敵うまい」


彼にそう言われ、恥ずかしさに頬が真っ赤に染まる。
じゃじゃ馬だと遠回しに言われてしまった。


「リリアーヌ。首の傷はどうだ?」

「はい。もう痛みもありません」

「それなら食事も食べられるな。俺の部屋に来るか?」

「本当ですか!」


突然のお誘いに舞い上がった私は、一瞬、息をするのも忘れてしまった。


「コールたちと食べるのならいいが」

「いえ、参ります!」


私たちのそのやり取りを見ていたバスチューは、うれしそうに微笑んだ。
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