冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
いくら彼に寄り添いながら生きていきたいと思っても、所詮それは私の一方的な希望。
たとえ私の心が彼に向いていたとしても、それは――ひとりよがりというもの。
『出会えてよかった』という最大の褒め言葉を胸に、もうここを去るしか、ない。
シャルヴェさまとの最後の食事は、味もよくわからなかった。
もうこれで会うこともないという落胆と、戦いに向かう彼の心配で、胸がいっぱいだった。
「リリアーヌ」
「はい」
「そんなに苦しそうな顔はするな」
彼にそう言われ、必死に笑顔を作った。
戦に向かう彼に、余計な心配をかけてはいけない。
「すみません。ここでの生活が楽しくて、それが終わってしまうが少し寂しかったのです」
正確には違う。
彼との別れが寂しいのだ。
たとえ私の心が彼に向いていたとしても、それは――ひとりよがりというもの。
『出会えてよかった』という最大の褒め言葉を胸に、もうここを去るしか、ない。
シャルヴェさまとの最後の食事は、味もよくわからなかった。
もうこれで会うこともないという落胆と、戦いに向かう彼の心配で、胸がいっぱいだった。
「リリアーヌ」
「はい」
「そんなに苦しそうな顔はするな」
彼にそう言われ、必死に笑顔を作った。
戦に向かう彼に、余計な心配をかけてはいけない。
「すみません。ここでの生活が楽しくて、それが終わってしまうが少し寂しかったのです」
正確には違う。
彼との別れが寂しいのだ。