冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
ケガをしているバスチューを守らなくては。
私の頭の中はそれでいっぱいだった。
「剣を捨てなさい。私は戦いは好きではない」
「ほほぉ。あんたが姫君か。シャルヴェもとんだ女を嫁にもらうみたいだな。だが、あんたに嫁がれては困るんだ」
ひげを蓄えたガタイのいい男が、にやりと笑う。
この兵は、ユノヘスとサノワが手を組んでは都合が悪い国の者なのね……。
私は顔を動かすことなく目だけで周りを見渡して、この男の防具のみ立派なことに気がついた。
この男さえなんとかすれば……。
「わざわざ自分から出てきてくれて、ご苦労なことだ。覚悟していただく」
ひげ男はそう言うと、剣を構える。
「リリアーヌさま、お下がりください」
背後からカーンカーンと甲高い剣が交わる音と共に、ヤニックの声も聞こえてきたけれど、私は目の前のひげ男だけに集中した。
私の頭の中はそれでいっぱいだった。
「剣を捨てなさい。私は戦いは好きではない」
「ほほぉ。あんたが姫君か。シャルヴェもとんだ女を嫁にもらうみたいだな。だが、あんたに嫁がれては困るんだ」
ひげを蓄えたガタイのいい男が、にやりと笑う。
この兵は、ユノヘスとサノワが手を組んでは都合が悪い国の者なのね……。
私は顔を動かすことなく目だけで周りを見渡して、この男の防具のみ立派なことに気がついた。
この男さえなんとかすれば……。
「わざわざ自分から出てきてくれて、ご苦労なことだ。覚悟していただく」
ひげ男はそう言うと、剣を構える。
「リリアーヌさま、お下がりください」
背後からカーンカーンと甲高い剣が交わる音と共に、ヤニックの声も聞こえてきたけれど、私は目の前のひげ男だけに集中した。