冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
「湯を浴びたい。お前を存分に抱きしめたいからな」


彼にそんなことを言われると、照れくさくて顔をあげられない。


「それでは、ご用意を」

「お前が俺の背中を流せ」

「えっ? ……そ、そんなこと、無理です!」


彼の突然の要求に首をブンブン振って拒否したけれど、彼はニヤリと笑うだけだ。


「お前は俺の妃になるのだろう?」

「そ、そうですけど……それはちょっと……」


こうしてシャルヴェさまの素肌を触れているだけでも心臓が破れそうなほど暴れているのに、自分も裸になって背中を流すなんて、到底無理だ。


「仕方ない。服を着たままでもよい」

「えっ……あっ……」


あっという間に彼に捕まり、再び抱き上げられた私は、そのまま浴室へと連れていかれた。

そして、すべてを脱ぎ捨てた彼から必死で目を逸らし、ドレスの裾を水浸しにして一緒に浴室に入る。
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