冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
シャルヴェさまの行為を見て、兵士たちは、ますます彼への信頼を厚くしたようだ。


「皆さんも食べ物をご用意しております。中へ」


私が兵士たちに声をかけると、彼らは首を傾げる。


「ありがとうございます。あの……侍女の方ですか?」

「いや。彼女は我が妃となる」


すぐにそう答えたシャルヴェさまに、周りがざわつきだした。


「王太子妃さまだったなんて。大変失礼をしました。ご結婚おめでとうございます!」


一瞬にして拍手がわき上がり、胸がいっぱいになる。
誰ともわからぬ自分を歓迎してくれるユノヘスの人々に、感謝した。


やっと落ち着いて部屋に戻ると、早速シャルヴェさまの治療を始めた。

彼の鍛えられた肉体を前にして照れてしまうけれど、治療が始まると別。


「あっ、しみる。もうよい」


一番深い傷は、左腕。
その傷に薬草をたっぷり塗り込むと、彼はビクッと震え声を上げた。
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