冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
そこでやっと、シャルヴェさまの腕に抱かれて眠ったことを思い出した。
彼がイヤールドに向かってからずっとろくに眠っていなかったからか、ぐっすり寝てしまったようだ。


「すまん。あんまりかわいい顔して眠っているから、どうしてもキスしたくなった」

「キス!」


キスって、それじゃあ額に触れたのは、彼の唇?

一瞬にして頬が真っ赤に染まってしまう私は、恥ずかしさのあまり彼に背を向けようとすると……。


「キャッ」


覆いかぶさって来た彼に両手を拘束され、見下ろされる形になってしまった。


「お前のおかげでゆっくり眠れたよ」

「シャルヴェさま……」


それは私も同じ。
一緒に眠るなんてと思ったけれど、心地よくてぐっすり眠れた。


「だが、今晩は寝かさない」

「えっ……」

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