冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
慌てて飛び起きた瞬間、布団がはだけて胸が露わになってしまった。

「朝から誘っているのか?」

「ち、違い……」


シャルヴェにうしろから肩を抱かれ、首筋に唇を押し付けられた私は慌てふためく。


「体、大丈夫か?」

「……はい」


私をアタフタさせながらも、気遣ってくれる彼の優しさに自然と顔がほころぶ。
私、幸せ……。

慌ててドレスを身に纏おうとすると、ドアをノックする音がした。


「シャルヴェさま」


バスチューだ。
まだ着替えが途中だった私は、とっさに布団の中に潜った。


「なんだ。入れ」


えっ、部屋に入れるの?
ドア越しに話をするものだとばかり思っていたのに、シャルヴェはバスチューを促した。


「失礼します。おはようございます。リリアーヌさまは?」

「あぁ、ここにいる」

「それは失礼しました」


バスチューにどんな顔をして会ったらいいの?
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