冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
とはいえ、姉たちとは違い護衛がついているわけでもなかったので、なにかのときに備えて剣術も身のこなし方も積極的に学んできた。
そういう意味では、やはり変わった姫なのだろう。
「はい。ですが私は剣術も馬も大好きでございます。ただ、私の剣は身を守るためにあるのであって、誰かを切るためではございません」
「リリアーヌさま。シャルヴェさまにお口がすぎます」
白髭の男にピシャリと叱られてしまった。
どうやらここでは自分の意見を言うことも許されないらしい。
「ランシャン、もうよい。お前は下がれ」
「はっ」
自分よりずっと年上のランシャンをひと言で黙らせた王太子さまを見て、冷酷非道と噂される彼の絶対的な権力を感じた。
「リリアーヌ」
「はい」
再び口を開いた王太子さまは、硬い表情を崩すことなく「フー」と溜め息をもらす。
そういう意味では、やはり変わった姫なのだろう。
「はい。ですが私は剣術も馬も大好きでございます。ただ、私の剣は身を守るためにあるのであって、誰かを切るためではございません」
「リリアーヌさま。シャルヴェさまにお口がすぎます」
白髭の男にピシャリと叱られてしまった。
どうやらここでは自分の意見を言うことも許されないらしい。
「ランシャン、もうよい。お前は下がれ」
「はっ」
自分よりずっと年上のランシャンをひと言で黙らせた王太子さまを見て、冷酷非道と噂される彼の絶対的な権力を感じた。
「リリアーヌ」
「はい」
再び口を開いた王太子さまは、硬い表情を崩すことなく「フー」と溜め息をもらす。