冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
「あはは」


顔を青くするコールを見て冷や汗が出たけれど、なんとか笑ってみせた。

どうやら私、相当変みたいね……。

それでも、王宮の暮らしなど知らないのだから、なにが常識なのかわからなかった。


「とりあえず身をお浄めください。リリアーヌさまのお召し物はたくさんご用意がございます。こちらへどうぞ」


王太子さまが用意してくれたの?

彼に冷たくあしらわれたばかりだからか、ホッとした。


コールに着いていくと、冷たい石の壁が長く続き、何度も角を曲がって王宮の奥まで迷い込んだ。
いや、コールがいるから迷い込んだわけではないけれど、ひとりでは元の場所まで戻れる自信がない。

王宮は大きすぎて驚くばかり。
でも、そのわりには人の気配がない。
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