冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
「さ、こちらです」


コールに促され、ようやくたどり着いたのは浴室だった。


「お脱ぎください」

「え……」

「私がお背中をお流しいたします」


ち、ちょっと。
そんなことまでしてもらうのが普通なの?


「いえいえ。大丈夫です。いろいろあったので、少しひとりになりたいですし」


私はコールの機嫌を損ねないようにと、慌ててそう言った。
風呂に入るときくらい自由にさせてもらいたい。


「そうですか。それならば今回はそういたしましょう。ただし、王太子さまと寝屋を共にされるときは、私が清めさせていただきます」

「はっ……」


さっきから思考が固まることばかりだ。

それって、王太子さまと裸で眠る日のこと? 
『今日です』って言わなきゃいけないの? 
いや、それとも王太子さまから言われるの?
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