冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
アリアナから裸で寝ることは聞いたけれど、そのほかの儀礼についてはなにも知らない。
もっと聞いておくべきだったと、後悔した。

コールが行ってしまうと、早速破れたドレスを脱ぎ捨てた。


「はぁー。息が吸える……」


どこかの国の兵に襲われてから、息つく暇もなかった。

バスチューのケガに青ざめ、王太子さまが剣に手をかけたときは焦った。
しかし、こうしてすべてが丸く収まったことにホッとしていた。

バスチューのケガは大丈夫だろうか。
そしてヤニックは?

わからないことだらけだ。

でも、誰かに聞こうにもコールしか頼れる人はいない。
とにかく早く湯を浴びて、コールに聞かなくては。

ソワソワしながら、風呂の引き戸を引くと……。


「なんてこと?」


思わず声が出てしまったのは、浴室の広さに驚いたからだ。
< 49 / 348 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop