一輪の花を君に。
「娘って。そんな事言ったら、皆に悪いですよ。」



「美空、相変わらずだね。

美空はいつもそうやって、皆の事を1番最初に考えて自分のことは後回しにしてたよね。でも、たまには美空が自分のことを1番に考えてもいいんじゃない?我慢しなくていいんだから。」




「だけど、私だけそんな我儘言えない。」




「我儘なんかじゃないよ。もっと、自分を大切にしてほしいの。美空には、たくさんの幸せを集めてほしい。やりたいことを、思う存分できる幸せを。先生は、美空の幸せをいつも祈ってるよ。」





「たくさん、もらったよ?」





「え?」





「先生から、幸せをたくさんもらった。」





これは、紛れもない事実。





先生が、どん底にいた私を救ってくれた。
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