一輪の花を君に。
千鶴先生は、いつも卒業生を温かく見送ってくれる。






ここは、色んな過去を抱えた子供たちが暮らしている。






大きな場所だけど、アットホームな雰囲気が、先生達が何よりも安心できる。








親が亡くなり、ずっと親戚をたらい回しにされていた俺に、唯一の居場所をあたえてくれた。







児童相談所の、職員にも感謝をしている。







そうじゃなきゃ、今のような幸せはない。







美空にも、香音や翔太、理人とも出会えてなかったのかもしれない。








絶望だった毎日を、明るく彩ってくれた施設の職員方。






何よりずっと、1番の味方でいてくれた仲間。






そんな毎日は、かけがえのない日々だったな。
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