歪んだ愛の結末は。
「俺が連れてきたから。」

「どうして、あなたは私を連れてきたの?」

「俺のことは蓮って呼べ。」

さっきまでヘラヘラしていたはずなのに、一気に冷たい空気をまとう彼。
蛇ににらまれた蛙のように私は動けなくなってしまった。

「俺のいうこと聞けないのか?」

男は私の後ろに移動し、優しく抱き締める。
彼の体温が私にも伝わり、彼が人間であることを証明していた。

「...震えてる。」

そう言って、男は私の耳を軽くかむ。

「ひゃぁ!」
自分でもはじめて聞く声。
私は羞恥心を味わいながらも彼の方を振り替える。
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