歪んだ愛の結末は。
「声でた。」
嬉しそうに微笑む男。
私は恥ずかしさから、一瞬彼から目をそらした。

男は私の顔を見て、また抱き締めた。
今度は結構強め。

「お前は売られたんだよ....偽物の両親に。」

売られた...?偽物?

「な、なにいって...。」

私は蓮のシャツを両手で握る。
そんな姿を膝にのせながら嬉しそうに眺める彼。

「俺のためだけに泣け
 俺のためだけに笑え
 俺もためだけに生きろ。」

蓮の胸を叩いてみるけれどびくともしない。

「そのためには従順な莉菜になってもらう。」

怪しげな笑みを浮かべた。
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