桜戯


あの後私は学校をサボって家に帰った。


今日は土曜の朝。



「おじいちゃーん!」


おじいちゃんとは一緒に生活していくにつれて空白の時間が嘘のように仲良くなった。


おじいちゃんだけでなく、おじいちゃんの仲間達とも。


「おかえりなせぇ!お嬢!」


私はこの呼び方は好きじゃないのに、おじいちゃんの孫だからって直してくれないの!


「もう、お嬢じゃなくて桃晴だってば!ただいま芳樹!」



じいちゃんが小さい頃芳樹を養子で引き取ってきたんだって。
歳は私の2コ上らしい。


で、芳樹はここのまとめ役!
うちには50人近くがいるからまとめ役がいないと大変なことになる。



「おい!俺の卵焼き食ったの誰だ!」

「うるせぇな!お前がとっとと食わねぇからだろ!?」

「だからって何でてめぇが食うんだよ!」


ガッシャーン!!!

あ゛ああぁぁ!っもう!

「毎朝毎朝うるせぇ!!
朝ごはんぐらい静かに食べやがれ!」


こんな男所帯のせいなのか本能なのか分からないけどどんどん口が悪くなってしまった。


「すいませんお嬢!
おはようごぜぇます!!」


「毎朝毎朝懲りないねえ竜、銀!
みんなおはよう」

竜と銀はむっかしから仲が悪いらしい。
まぁ喧嘩するほど仲がいいっていうし本当はどうなんだか分かんないけどね。




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