桜戯



あ、そうだそうだ、忘れてた。


「おじいちゃん、私、龍顗と同盟を組むことにしたから〜」


「おー、そーかそーか。
いいんじゃねぇかぁ?」

「うん、でね、その龍顗の総長は小さい頃あたしが助けたやつだったんだよ!
まっさか何年間も私の言ったことを守ってここまで上がってくるとは思わなかったなぁ。」


「お前が優しくてイイヤツだとみんな分かってるからだろうな。」



「やっだなぁ!おじいちゃんったら!」


そんなこと言ってくれるなんて嬉しすぎるよ。

おじいちゃんの家柄もあってか私はおしとやかで女の子らしいところがほとんどなかったと思う。


毎朝こんな感じだしね!


だから可愛いと言われるよりも優しくてイイヤツだと言われるのが嬉しい。


"優しい"かわいい"という言葉が私にとって最高の褒め言葉だ。



「お嬢、今日はどこか出かけられるのですか?」


「うん、最近行ってなかったから桜戯の倉庫に行く。」



「そうですか。
送りましょうかい?」


「いや、今日は変装なしでバイクに乗っていく。」


「了解。お気をつけて。」


「うん、ありがとう芳樹!」




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