甘い媚薬はPoison
「私を……からかってるの?」
やれやれとハーッと溜め息をつきながらも、俺を睨み付ける愛梨を愛しいと思う俺は相当こいつにはまってる。
「本気で愛梨が好きだよ。いや……愛してるって言った方がしっくりくるかな」
愛梨をまっすぐに見つめて囁くように告げると、彼女は混乱した様子で聞いてきた。
「じゃあ……先週の木曜日に私と……その……一夜を共にしたのは媚薬のせいじゃなくて私を愛してたからなの?」
「本当はまだお前を抱くつもりはなかった。自分の中でけじめをつけてから、お前の気持ちに応えようって思ってた。なのに、お前は疲れて帰ってきた俺捕まえて誘惑しようとして……。理性のタガが外れたんだよ」
結局俺が愛梨の誘惑に負けたのがいけないんだが。
ムスッとした声で返せば、愛梨が申し訳なさそうに謝ってきた。
「それは……ごめんなさい。でも、いつから私のこと女として見るようになったの?ずっと子供扱いだったじゃない」
まあ彼女の前では顔に出さなないようにしていたから、気づかなかったのは当然かもしれない。
弟や杉山には俺の気持ちはバレバレだったようだけど。
「女として意識するようになったの愛梨が大学生の頃かな。お前の家の近くでお前が茶髪男とキスしてるの見た時に、自分の想いを自覚した」
俺の話を聞いて、愛梨が激しく狼狽える。
「あれは……その……蓮くんに全然相手にされなかったし、先輩に告白されて付き合ってみたんだけど……んん‼」
俺から元カレの話題を口にしたものの、愛梨の口からそいつの話が出てくるのが面白くなくて彼女の口を自分の唇で塞いだ。
俺って結構嫉妬深い。
愛梨とキスを交わしながらも、自分の気持ちを改めて伝えたくなって、彼女の額に自分の額をコツンと当てた。
「愛してる」
愛梨と目を合わせクスッと微笑み合う。
「私も……愛してる」
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