甘い媚薬はPoison
「あれはもう二度と使うな。さっきみたいに困ったことになるぞ」
他の男に愛梨が襲われるところなんてもう見たくない。
それに、媚薬の香水なんて使わなくても、俺はお前が好きなんだから……。
これから自分の想いを伝えようとしたら、愛梨が絶望的な顔になって目から大粒の涙を流し始めた。
「ごめんなさい。帰る……」
俺から逃げるようにして帰ろうとする愛梨の腕を掴む。
ここで逃がすわけにはいかない。
「待てよ。まだ話は終わってない」
「……お説教ならもうたくさん!」
泣き叫びながら愛梨は俺の手を振り払おうとするが、そんな彼女を俺の胸に抱き寄せた。
泣かせるつもりなんかなかったのに上手くいかない。
昔から愛梨の涙には弱い。
物事はなんでもそつなくこなす俺だが、彼女に関しては不器用なのかもしれない。
愛梨が少し落ち着くと、俺のマンションに彼女を連れ帰った。
「蓮くん、媚薬が効かないってどうして?」
青ざめた顔で尋ねる彼女に、媚薬が効かない理由を説明する。
「俺がすでにお前に惚れてるから」
愛梨の目を見つめて真剣に伝えたが、彼女は俺の告白を疑ってかかる。
< 122 / 124 >

この作品をシェア

pagetop