甘い媚薬はPoison
肌に触れる空気が冷たかった。
ブラと胸の間に挟んだスマホを無造作に掴むと、スマホはどうでもいいのか蓮くんはポイッと床に放り投げる。
「俺を誘惑するために来たんだろ?人を煽っておいて逃げるな」
薄暗い部屋の中、蓮くんの瞳がキラリと光る。
その瞳は欲望に満ちていた。
これは……媚薬が効いてるの?
「どうなっても知らないからな」
蓮くんは怒気を含んだ声で告げると、私の下着をあっという間に取り去り、自分の服を脱いで私に覆い被さってきた。
私の肌を探る手。重なる身体。
好きな人とこうなるのをずっと待ち望んでいた。
最初は冷たく感じた空気が炎のように熱く感じた時、頭の中は真っ白で……。
初めて知る痛みも、彼が一緒なら苦ではなかった。
性急に蓮くんに身体を求められ、ただ必死に応える。
何度彼の名を呼んだかわからない。
「……蓮くん……好き」
蓮くんの首に腕を絡めて告白すると、彼は動きを止めハッとした表情で私を見下ろす。
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