甘い媚薬はPoison
苛立ちと怒りがごちゃ混ぜになった表情で蓮くんは私を見据えた。
「私はただ……‼」
“ただ蓮くんに振り向いて欲しかった”……そう言おうとしたら、蓮くんの顔が急に下りてきて口を塞がれた。
え?
何が起こったのか一瞬理解できなかった。
そんな私の反応は気にせずに、蓮くんは角度を変えながらキスを深めていく。
実を言うとキスの経験は何回かある。
それは大学時代に付き合ってた先輩とで、唇が重なる程度の軽いキスだった。
でも蓮くんのキスは……自分を貪るようなそんな激しいキスで、どうやって息をしていいのかわからなかった。
蓮くんに翻弄されるままキスを続けていたけど、突然彼はキスを止めて上体を起こし、私の身体を抱き上げて肩に担ぐ。
「うわっ。蓮くん……?何……するの?」
戸惑いながら蓮くんに声をかけるが、彼は何も答えず私を担いだまま歩き出す。
蓮くんは自分の寝室に私を運ぶと、クイーンサイズのベッドの上に私を下ろし、私の服に手をかけて脱がす。
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