甘い媚薬はPoison
私が佐藤さんの方を振り向いて反論すると、蓮くんに冷ややかに注意された。
「お前の場合は気安過ぎる。もうちょっと自重するように」
「それじゃあ同じ会社にいるのに全然蓮くんとお話し出来ないじゃないの」
口を尖らせて文句を言う私を、蓮くんはギロッと睨んだ。
「なんのために会社に来ている?しっかり仕事する気がないなら辞めるんだな。誰だ?こんな子供雇ったの?俺が面接で落としたはずだが」
そう。採用試験の最終試験は社長と副社長との面接で、私が会議室に入るなり蓮くんに『不合格』と言い渡された。
「僕だよ」
急に割って入ってきたのは、蓮くんの隣でパソコンを見ていた副社長の杉山修一さん。
髪をセンター分けにして物腰柔らかな彼は蓮くんの大学時代からの親友で、仕事の相棒。コンピューターのプログラミングに詳しくて、蓮くんと一緒に起業した。それに、私をこの会社に採用してくれた救いの神だ。
「僕も一応共同経営者だから、欲しい人間は雇うよ。愛梨ちゃんがいると場が和むんだよね。それに、一生懸命働いてくれて助かってる。朝比奈も愛梨ちゃんがいると人間らしくなるし」
「杉山さん、もっと言ってやって」
目を潤ませて手を組むと、私は杉山さんを嬉々とした顔で見つめた。
「お前の場合は気安過ぎる。もうちょっと自重するように」
「それじゃあ同じ会社にいるのに全然蓮くんとお話し出来ないじゃないの」
口を尖らせて文句を言う私を、蓮くんはギロッと睨んだ。
「なんのために会社に来ている?しっかり仕事する気がないなら辞めるんだな。誰だ?こんな子供雇ったの?俺が面接で落としたはずだが」
そう。採用試験の最終試験は社長と副社長との面接で、私が会議室に入るなり蓮くんに『不合格』と言い渡された。
「僕だよ」
急に割って入ってきたのは、蓮くんの隣でパソコンを見ていた副社長の杉山修一さん。
髪をセンター分けにして物腰柔らかな彼は蓮くんの大学時代からの親友で、仕事の相棒。コンピューターのプログラミングに詳しくて、蓮くんと一緒に起業した。それに、私をこの会社に採用してくれた救いの神だ。
「僕も一応共同経営者だから、欲しい人間は雇うよ。愛梨ちゃんがいると場が和むんだよね。それに、一生懸命働いてくれて助かってる。朝比奈も愛梨ちゃんがいると人間らしくなるし」
「杉山さん、もっと言ってやって」
目を潤ませて手を組むと、私は杉山さんを嬉々とした顔で見つめた。