甘い媚薬はPoison
「人間らしくなくて結構。杉山、こいつの面倒はお前が見ろよ」
ポンと蓮くんに頭を軽く叩かれたと思ったら、佐藤さんに「岸本さん、邪魔よ」と肩を小突かれてふらつき、そのまま社長室を追い出された。
「ちょ……ちょっと待って!」
ニヤリと笑う佐藤さんを見て、呆気に取られる私。
彼女はわざと私に見せつけるように、蓮くんにベッタリ張り付いている。
ガードが固い。このままでは彼女に彼を取られてしまう。
四六時中蓮くんと一緒にいるのだ。
彼はそう簡単に女の誘いに乗るタイプではないけど、焦りを感じずにはいられない。
「……せっかく早起きして作ったのにな」
手に持ったお弁当を寂しい気持ちで見つめる。
ガックリ肩を落として従業員スペースにある自分の席に戻ろうとすると、同期の児玉くんとぶつかった。
児玉くんは金髪のゲームプログラマー。最初は派手な外見に驚いたけど、子犬みたいに人懐っこくて、入社してすぐに打ち解けた。
ポンと蓮くんに頭を軽く叩かれたと思ったら、佐藤さんに「岸本さん、邪魔よ」と肩を小突かれてふらつき、そのまま社長室を追い出された。
「ちょ……ちょっと待って!」
ニヤリと笑う佐藤さんを見て、呆気に取られる私。
彼女はわざと私に見せつけるように、蓮くんにベッタリ張り付いている。
ガードが固い。このままでは彼女に彼を取られてしまう。
四六時中蓮くんと一緒にいるのだ。
彼はそう簡単に女の誘いに乗るタイプではないけど、焦りを感じずにはいられない。
「……せっかく早起きして作ったのにな」
手に持ったお弁当を寂しい気持ちで見つめる。
ガックリ肩を落として従業員スペースにある自分の席に戻ろうとすると、同期の児玉くんとぶつかった。
児玉くんは金髪のゲームプログラマー。最初は派手な外見に驚いたけど、子犬みたいに人懐っこくて、入社してすぐに打ち解けた。