イケメン御曹司のとろける愛情
 円崎さん、酔っちゃったのかな?

 いくら相手が酔っていても、仕事上関係のある人だ。私は当たり障りのないような相づちを打つ。

「そうですね」

 円崎さんは意味深な笑みを浮かべて言う。

「でも、ダメですよ」
「ダメってなにがダメなんですか?」

 私の問いかけに、円崎さんはうふふ、と笑って言う。

「だって、彼は私のものだから」

 そんなこと、わざわざ言われなくても知っている。

「そうみたいですね。ネットの記事に“公私ともに熱い仲!?”って書かれてるのを見ましたよ」

 それだけじゃなく、朝から円崎さんがかけてきた電話に、翔吾さんが『好きだよ。すごく』って言ってるのを聞いたんだから。

 なんだか胸の中がドロドロして嫌な気分だ。認めたくないけれど、私、円崎さんに嫉妬してる。

 表情を隠すようにしながらカクテルを飲む私に、円崎さんは余裕のある表情で話し始めた。

「でも、出会いは最悪だったんですよ」
「最悪?」
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