フェアリーテイルを夢見てる
客観的に見れば明らかに人間性に問題があり危険人物であるのに、恋愛中の本人の目には「ワイルドで破天荒で型に嵌まらない、とても魅力的な人」という風に写ってしまっていたり。
冷静な判断ができず、道を誤ってしまう人も世の中にはいるようです。
巧さんとこの部屋を訪れたお友達がそういう人についてお話していた時があるので、私はそういう事もちゃんと把握しているのです。
もちろん、末永家も知念家も、いくら「本人の意志を尊重する」とは言っていても、不幸になるのが目に見えている相手を選びそうになっていたら、そこは今一度良く考え直すように諭すことでしょう。
しかし、今までの両家の遡れる範囲の歴史の中で、そのような事態に陥った人は一人もいないようです。
なのでとにかく巧さんはその教え通り、本当に好きな人以外とは結婚するつもりはないようです。
そしてそれを成し遂げるのは到底不可能な事ですので、彼はきっと一生独身を通すことになると思います。
……またもや話がずれてしまいました。
本筋に戻しましょう。
末永法律事務所は昔は都内の別の場所にあったのですが、10年近く前、巧さんのお父さんが所長に就任してからしばらく経っていたある時、建物が老朽化して来たということ、また、スタッフが増えて手狭になって来た事から、「そろそろ事務所を建て替えるかどこかに移転しよう」という案が出たそうです。
冷静な判断ができず、道を誤ってしまう人も世の中にはいるようです。
巧さんとこの部屋を訪れたお友達がそういう人についてお話していた時があるので、私はそういう事もちゃんと把握しているのです。
もちろん、末永家も知念家も、いくら「本人の意志を尊重する」とは言っていても、不幸になるのが目に見えている相手を選びそうになっていたら、そこは今一度良く考え直すように諭すことでしょう。
しかし、今までの両家の遡れる範囲の歴史の中で、そのような事態に陥った人は一人もいないようです。
なのでとにかく巧さんはその教え通り、本当に好きな人以外とは結婚するつもりはないようです。
そしてそれを成し遂げるのは到底不可能な事ですので、彼はきっと一生独身を通すことになると思います。
……またもや話がずれてしまいました。
本筋に戻しましょう。
末永法律事務所は昔は都内の別の場所にあったのですが、10年近く前、巧さんのお父さんが所長に就任してからしばらく経っていたある時、建物が老朽化して来たということ、また、スタッフが増えて手狭になって来た事から、「そろそろ事務所を建て替えるかどこかに移転しよう」という案が出たそうです。