フェアリーテイルを夢見てる
とにかく私は一生巧さんと共に生きて行きたいです。

巧さんがとても良い人なので、周りを取り囲む方達もとても良い人ばかりです。

といっても、私が知っているのはこの部屋を訪れる人や、たまに外出する際に関わる人だけですので、巧さんの知り合いの中のごく一部であるとは思いますが。

とにかくその人達は巧さんと同じ穏やかな空気を放つ、人間的にとても良質な人ばかりなのです

特に小学校からのお友達だという田河さんと小池さんと内海さんは、私自身もまるで昔からの親友であったかのように、リラックスして接する事ができます。
といっても、実をいうと初対面の時はちょっとてんやわんやしてしまったのですが。


「この子が前に話した『ケイ子』だよ」


私が同居してから初めてこの部屋を訪れた彼らに、巧さんはそう紹介しました。


「おお、この子が例の」

「ホント、すげー可愛いなー」


皆さん私の周りを取り囲み、興味津々に、好奇心に満ちた目で見下ろして来ました。


「超キレイな毛。サラサラツヤツヤじゃん。色もすごく良いし。こういうのを『漆黒』っていうんだろうな」


言いながら、田河さんが私の頭をナデナデして来ました。

その頃には私はもう物心ついていて、周りの状況を把握できるくらいには成長していましたので、突如現れた見知らぬ人達にかなり萎縮してしまっていました。

そして。


「きゃー!」
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