フェアリーテイルを夢見てる
つまり田中さんはコネではなくて完全に自分の人柄、過去の経歴を認められて選ばれたという事なのです。

無事に採用が決まってから小池さんは田中さんと巧さんそれぞれに「実は…」と種明かしをしたのでした。

なので巧さんも自然の流れで田中さんと仲良くなり、ここに住むようになってからは、更に彼に対して信頼度が増したようです。

もちろん、お互いに分別のある社会人ですから、業務から逸脱するほどベタベタとした、なあなあな関係になる事はありませんが。

あくまでも一定の距離を保ちつつ良好な関係を築いているのです。

巧さんはご家族以外には、あえて自分の親友の知り合いが管理人になった事は伝えていないそうです。

別に広める必要性のない情報ですものね。

そんな事を考えている間に地下4階の駐車場までたどり着き、私は巧さんの愛車に乗せられ、そのままクリニックへと運ばれました。

受付を済ませた後、待合室で待機していましたが、あらかじめ予約してあったのですぐに診察室に呼ばれました。

結果、どこにも異常はなく、晴れやかな気持ちで今度はお気に入りのカフェへ。


「日替わりパスタランチを一つ。飲み物はホットコーヒーで食後に。それと特製ケーキとミルクをお願いします」


巧さんは店員さんにそう注文しました。

パスタランチが巧さん、ケーキとミルクは私の分です。
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