フェアリーテイルを夢見てる
すっかり顔馴染みになっているスタッフさんがそう言いながら私達に近付き、巧さんの手から私を譲り受けました。

そのまま私は彼女に連れられてその部屋、プレイルームの中へと入って行ったのです。

室内には様々な遊具が設置されていて、おもちゃもたくさんあって、カフェで飲食すれば誰でも自由に利用できるのです。

そして先ほど対応した女性を始め、数名のスタッフさんが交替で監視員兼遊び相手として待機しています。

「誰でも利用」とはいっても、巧さんのように保護者の立場の方は中で遊んだりはしませんが。

プレイルームとカフェを仕切る壁はガラス張りになっていて、カフェコーナーから室内の様子を見学できるようになっています。

巧さんはお食事を続けながら私や他の子達が遊んでいる様子を微笑ましく眺めているという訳です。

そして時には他のお客さんに話しかけられ、和やかに談笑したりしています。

ガラス張りという事はこちらからもあちらの様子が見えますので、今まで何度かそういった場面を目撃しました。

ここは女性の常連さんの割合が高く、必然的に巧さんに話しかけるのも女の方が多いのですが、心なしか皆さん顔を赤らめ、ウキウキとした表情を浮かべています。

ここでも巧さんはモテモテなのでした。

ちょっぴり複雑な心境になったりしますが、でも、遊びを中断してその間に割って入ったりはしません。
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