フェアリーテイルを夢見てる
これはただ事ではないと思いました。
私は限られた場所へしか外出せず、外界とはほとんど接触していませんが、巧さんやお友達の会話を聞いたり、時たまついているテレビを見たりしているので世間の常識をだいたいは把握しています。
こういう時は、救急車を呼んだ方が良いのですよね。
だけど巧さんがいつも携帯している電話はおそらく鞄かジャケットのポケットに入っているので、私には取り出す事ができません。
それに運良く出せたとして、操作方法が分からないのです。
以前リビングのテーブルの上にあったそれを興味本位で触ろうとしたら「イタズラしちゃダメだよ」とたしなめられました。
「間違えてどこかに繋がってしまったら相手が驚くから」と。
という事は、適当に触っていれば、もしかしたら私でも巧さんの知り合いの誰かに電話をかける事ができるかもしれません。
しかしそこまでは偶然クリアできたとして、やはりその後が困ってしまうのです。
私にはこの状況を相手に伝える事ができないのですから。
「うっ!…」
すると巧さんは一際大きな呻き声を発しました。
どんどん呼吸が荒くなり、表情もますます苦しそうです。
……行くしかない。
私は決心しました。
電話がダメなら、誰かを直接呼んでくるしかない。
そして私の脳裏には、瞬時に、ある候補者が浮かびました。
私は限られた場所へしか外出せず、外界とはほとんど接触していませんが、巧さんやお友達の会話を聞いたり、時たまついているテレビを見たりしているので世間の常識をだいたいは把握しています。
こういう時は、救急車を呼んだ方が良いのですよね。
だけど巧さんがいつも携帯している電話はおそらく鞄かジャケットのポケットに入っているので、私には取り出す事ができません。
それに運良く出せたとして、操作方法が分からないのです。
以前リビングのテーブルの上にあったそれを興味本位で触ろうとしたら「イタズラしちゃダメだよ」とたしなめられました。
「間違えてどこかに繋がってしまったら相手が驚くから」と。
という事は、適当に触っていれば、もしかしたら私でも巧さんの知り合いの誰かに電話をかける事ができるかもしれません。
しかしそこまでは偶然クリアできたとして、やはりその後が困ってしまうのです。
私にはこの状況を相手に伝える事ができないのですから。
「うっ!…」
すると巧さんは一際大きな呻き声を発しました。
どんどん呼吸が荒くなり、表情もますます苦しそうです。
……行くしかない。
私は決心しました。
電話がダメなら、誰かを直接呼んでくるしかない。
そして私の脳裏には、瞬時に、ある候補者が浮かびました。