フェアリーテイルを夢見てる
「あらまぁ。この子がこんなにはしゃぐだなんて」

「妹ができたと思って喜んでるんじゃない?永太郎の方がちょっとだけお兄ちゃんだし」


おばあさんにそう答えた後、郁美さんは続けました。


「でも、しつこくしたらケイ子ちゃんに嫌われちゃうよ~?もっと紳士らしく振る舞わなくちゃ」


妹さんにそう言われ、永太郎君はハッとした表情になると、すすす…と後ずさりし、次いでその場にお座りしました。

そしてその後も私とは一定の距離を保ちながらジーッと様子を窺って来ていたのでした。

しかし一挙手一投足観察されているのが丸わかりで、むしろとても落ち着かなかったのです。

そしてお夕飯をいただいたあと、内部に鈴が仕込まれているのか、動かす度にリンリンと音が鳴る、骨の形をした布のおもちゃをどこからかくわえて来て、数メートル離れた位置で立ち止まり、こちらをチラチラと盗み見して来たので、根負けして遊んで差し上げる事にしました。

巧さんが入院中はここでご厄介になることですし、先住者に対して、あまり無下にもできないなと思いまして。

しかし、そんな風に最初はお義理で始めた遊びでしたが、時間が経つにつれて私もだんだんノって来て、最後の頃にはかなりエキサイトしてしまっていました。
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