フェアリーテイルを夢見てる
巧さんにとっては何よりのお薬ですね。

元気百倍ですね。

私には到底真似できないことです。

巧さんは核心には触れませんでしたが、私は気付いてしまったのですよ。

なぜ私の名前が「けいこ」になったのか。

誰の代わりにその名前を付けられたのか。

確かに、それならまず巧さんの本心に気付かれる心配はありませんものね。

巧さんのあの告白を聞き、なおかつ、気まぐれに、その名前を逆さまにしてみる遊び心を持った者でないと。

永遠にその謎は解けません。


「じゃ、またな」


そう言って小池さんが慌ただしく帰って行き、巧さんは日常の雑事をこなす為に動き始めました。

お夕飯を食べ終えていた私はリビングのソファーで少しくつろいだ後、おトイレを済ませ、先に寝室へと向かいます。

常に扉がほんの少し開いている状態なので、私一人でも自由に出入りできるのです。


「よいしょっと…」


少しだけ高さのある自分のベッドに乗り上げ、私は身を横たえました。

でも、まだ眠りはしません。

巧さんが来るまでちょっと考え事をしようと思います。


私はずっと夢見ていました。

この世界がおとぎ話だったなら…と。
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