一番星シリーズ~おまけSS
「車に戻ろうか」



唇が離れたと思ったら、息がかかるような近さで囁かれた言葉。


それにこくんと頷くと、優太はまたあたしの手を取ってずっと歩いてきたところを引き返した。



車に戻るとあたしは助手席に、優太は運転席に座る。


直ぐに発進させるのかなーと思っていたけれど、優太は身体ごとあたしの方を向いて、また頬に手を添えてきた。


そしたらあたしも優太に触れたくなって両手を伸ばす。


そして優太の首に腕を回してぐいっと引き寄せた。


そしたら自然と唇が重なって。


さっきの続きと言わんばかりに、優太はあたしの腰に手を回して引き寄せながら貪るような激しいキスを始める。
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