クールな次期社長の甘い密約

最終チェックをするのは課長。そこでミスが発覚すれば、謝って訂正すればいい。でも、課長がミスに気付かなかったらそのままにして問題が発覚した時に課長の責任にしようした。


しかし、ただの一般社員ではそれほど問題にはならない。だから縁故入社の社員を狙った。会社と深い関係がある人物の身内となれば、なんらかの処分も有り得ると……


「あ、いや、森山先輩が言いたい事は分かりますが、下手したら自分も責任を取らされる可能性だったあるワケで、そんなリスクを負ってまでやる事でしょうか?」

「前に言ったでしょ。人事部の男性社員と合コンしたって。その時も話題の半分はそのボンクラ課長の愚痴だったのよ。あんな無能な上司の下で働きたくないって、皆怒り心頭だったわ」


一応、納得したフリをしたけど、森山先輩の推理はイマイチ現実味に欠ける……なんて思っていたら、私が一番聞きたかった事を麗美さんに聞いてくれた。


「で、秘書課の谷本さんとやら、アナタ、同期の小沢真代って知ってるの?」

「はい、知ってますよ。イケ好かない自己中な女です」

「えっ、麗美さん小沢真代さんと親しいの?」


驚いて声を上げると麗美さんが呆れ顔で私を睨む。


「何言ってんの? 茉耶ちんだって知ってるでしょ? ほら、研修最終日に配属先が発表された時、茉耶ちんが受付になった事を愚痴ってた髪の長い女が居たじゃない。あれが小沢真代よ!」

「ええーっ! 麗美さんと喧嘩になったあの人が小沢真代さん?」


そうだったのか~知らなかった……

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