【短編】塩系男子のススメ
ふふっと笑ってわたしは目の前の唇に、ちゅ、と軽くキスをした。
「……反則。」
ぎゅーっとめいっぱい抱きしめられてわたしは息が止まりかけたけど、それさえ嬉しい。
「あっ、そういえば、あの紙袋なんだろ。」
栄太くんから離れて、貰った紙袋の中身をひとりで確認する。
そこにあったのは、レースをふんだんに使った可愛い下着のセットだった。
「顔、真っ赤。」
微笑んでいる栄太くんはきっと中身を知ってたんだと思う。