君が嫌いな君が好き
「お待たせしました」

私の前にグラスが置かれた。

「それで、何があったの?

幸せになりたいとかって言って奇声をあげてたけど」

「奇声って…」

大きな声を出して悪かったなとは思うけど、それを奇声呼ばわりすることなんてないじゃない。

私はカクテルを口に含むと、
「また1人、結婚しちゃったなって思って」
と、答えた。

「結婚?

ああ、だからその格好なんだ」

私の格好を見た男が納得したと言うように言った。

「今日は後輩と…私が好きだった人の結婚式だったの」

私は息を吐くと、
「自慢…みたいに聞こえるかも知れないけど、私さ“恋愛の女神”だなんて呼ばれているんだよね。

私に橋渡し的な役割を頼むと必ず成功するみたいな感じで言われてるの」
と、言った。
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