溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
答えようとした矢先、舞子さんが「美緒奈さんったら、すごいのよ」と先手を打った。
「ずっとピョンピョン飛び跳ねて。負けていられないと思って真似してたから、おかげで足がパンパンよ」
助手席のドアを開けるや否や、ドーンと身体をシートに投げ出す。
その瞬間、車体がグラッと揺れた。
ふくらはぎをさすりながら、「あー疲れたわ」と深いため息。
京介さんは「よっぽど楽しかったみたいだね」と目を細めた。
走り出した車内は舞子さんの鼻歌がBGMとなり、終始ご機嫌。
さらに怒りを買わずに済んだことは、なによりも嬉しいことだった。
「そうだ、美緒奈さん」
不意に舞子さんが後部座席を振り返る。
背もたれに預けていた身体をピンと伸ばした。
「今度、京介にCDを渡しておくわね」
意図がわからず首を傾げると、「差し上げるって言ってるのよ」と舞子さんから激が飛んだ。
「え、ですが……」
デビューして三十数年も経つアーティスト。
相当な枚数になりそうだ。