わがまま姫♀×strawberry tea
──“愛の言葉とキスねっ!!”──
海宝の言葉が脳裏を過る。
愛の……言葉……。
そんなもん俺は知らねぇよ?
誰か教えろよっ!(珍しく焦る)
「いってらっしゃ~い!!」
超笑顔で手を振ってくる係員を見下ろしながら、内心焦りまくる俺。
「………わあ………」
観覧車が珍しいのか、目の前のコイツは窓に両手を着けて、外を眺める。
いいな……呑気で。
「………流………?」
「………あ、え……!?」
よっぽど俺が難しい顔をしていたのか、少し怯えた顔で俺の顔を覗き込む。
「どーしたの?」
どーしたもこーしたもねぇよ。
「あ、高いとこ苦手だっけ?……あれ、でも前来た時は普通だったよね?」
「………別に苦手じゃねぇよ」
俺が窓の外を見ながらそう言うと、さらに不思議そうな顔して「じゃぁなんで?」と、聞いてくる。