わがまま姫♀×strawberry tea
なんでって………。
「……も…守谷達ってさ」
俺はそこでいったん喋るのを止めて、コイツの顔を見る。
なんで守谷達の話しなんだか………。
「………仲いいよな……」
はぁ?!
俺、はぁ?!(←?)
「うん。羨ましいよね」
「あぁ………(汗)」
自分で言い出したくせに、この先の展開が分からねぇ。
正直余裕がない状態。
「誰が見ても相思相愛カップルって感じだもんね」
嬉しそうに言う姫央。
「だな」
あれを相思相愛と呼ばないで、何を相思相愛と呼ぶんだって感じだし。
俺の返事を聞くと、姫央は再び窓から外を覗く。
俺たちが乗った観覧車は頂上へとゆっくり近づいて行く。
「………いいな………」
少し寂しそうな顔を外に向けて、ポツリと呟いたコイツ。
多分、心の中で言ったつもりなんだろうな。
バーカ。
まる聞こえだっての。