君が好きです!





雪と出会ったのは小学2年の時だ



雪が隣の家に引っ越してきたのがきっかけだった




初めて雪をみた時、一瞬で恋におちた



人見知りなのか恥ずかしそうにこちらをみて
「しらいし こゆきです。 ....よろしくね」と笑う雪に一目惚れした。




うちの姉とも周りの女ともぜんぜん違う、なんて可愛い生き物なんだ、天使か、と思った。





それから俺は毎日雪を遊びに誘った




雪が朝弱いことを知ると毎日起こしにいった。
いつもスースーと小さい寝息をたてて寝相良く寝ている。アラームをかけていても全く起きず、誰かが起こしてやらないと絶対に起きない。




だけど今、雪には家に朝起こしてくれる人がいない。


雪には母親がおらず、雪が生まれて間もない頃に行方をくらましてしまったそうだ。

そのせいか雪自身にも母親の記憶はほとんど無い。


だから昔から、父子家庭で雪の父親《浩之さん》が男手一つで雪を育ててきた。
お母さんがいない代わりに浩之さんは雪にたくさんの愛情をたっぷり注ぎ、今では娘からうっとうしがられるほど溺愛している。


だからか、俺の姿を見るとすげぇ邪魔者扱いされるけど...

まぁあんな可愛い一人娘に男が寄り付いてたら敵対視するのは当然だろうな。




しかし最近は浩之さんの仕事も忙しくなってきて、家にいられない時間が増えてしまったらしい。。

雪は平気な顔をしてるけどやっぱり寂しいんじゃないかな、




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