癒しの田中さんとカフェのまみちゃん
「まぁ、事情はわかったからね。できるだけ考慮するよ。
でも、早番での勤務がAM8:30の時があるんだ。
4時間で終わるように組むからそれは頼めるかな。
あと、シアトルの本社に提出する書類、
ときどき手伝ってくれるかな?もちろん、その分のお金は出すよ。」

「もちろん、よろこんで。」

「じゃあ、契約成立だ。
私のことは仕事中『マスター』と呼んでくれ。
白石さんは、どう呼ばれたい?できれば、
外国人の方の出入りする店だから、
彼らも呼びやすいような感じがいいんだけど…。」

「では、『まみ』で。」

「じゃあ、よろしく、まみちゃん。」

「こちらこそ。」

「明日から、さっそく出勤、お願いできる?」

「はい、よろこんで!」

「ははは…、元気がいいなぁ。
居酒屋じゃないんだから、そんなに張り切らなくていいよ。」

「はい、すみません。」

「別に注意したわけじゃないよ。気にしないで。
うちのユニフォームなんだけど、
キャップとカフェエプロン、寒いときに羽織るカーディガンは支給、
トップスとボトムは各自が用意ってことになっているんだ。
トップスは白のブラウスか白のポロシャツ。
ボトムは黒のパンツかベージュのパンツ。
デニムとかチノだと統一感があっていいんだけどね。
それで、ボトムがベージュの時は黒のカフェエプロン、
ボトムが黒のときはベージュのカフェエプロンね。
カーディガンは黒。
洗濯は各自でやってもらうから、
エプロンとカーディガンは貸与じゃなくて支給になってるんだ。
一気に話したけど、ここまで大丈夫?」

「はい。」

「じゃあ、これカフェエプロンとキャップ。
カーディガンはさすがにサイズを聞いて発注しないとね。
サイズはMでいいかな。」

「はい。」

「明日はみんなに紹介するから、Am8:00に来れるかな。」

「はい。わかりました。」
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