孤高のラプソディー
『そうか…。』
相槌を打つブール。
滑り台の上から見下ろす景色を見ていた。
「ねぇ、ブール。
私はどうすればいい?
分かんないよ…」
『いや、お前は、翡翠は、何をするべきかはきっとわかっている。
今は、それができるのか、
そして、できないことが怖いだけだ。』
落ち着いた声色で言うブールは、
今までのブールじゃない気がして、戸惑った。
「違うっ‼
私は怖くなんか……」
『お前はそうやって今まで逃げてきた‼
今日も、明日も、そしてこれからも、そうやって逃げ続けるのか!?』