孤高のラプソディー
みんなが校門から、だらだらと下校していくのを教室の窓から見送った私は、
教室の鍵を閉めて、職員室に返し、
家には帰らず私だけの特等席がある、ある公園に行った。
そこは町全体とまでは行かないが、
見晴らしがいい公園で、中でも滑り台の上から見た景色がとってもいい。
私のお気に入りの場所。
滑り台を上って上に座り、隣にはブールが座る。
「なぁ、ブール。
私はこのまま、友達もできず、1人で高校を卒業して、
進学できるかわかんないけど大学に行って、
就職をして、定年を迎えて、
1人年老いながら死んでいくのか?」
最近ずっと思っていた悩みをブールに打ち明けてみた。
『さぁな、俺にはわからないことだ』
「そんなと言うなんて、珍しいな。
いつもだったら、¨大丈夫、俺がいる¨とか言ってくるのに。」