幾久しく、君を想って。
そう思うのに何故だろう。もっと彼を身近に感じたくて堪らない気持ちも膨らむ。
独身女性の久保さんと同じ土俵に上がれれば言うことも無いのに…と、物思いにふけてしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
金曜日の夜、少し遅れて会場に着いた。
『旬の串』という名前の串揚げ屋さんからは、香ばしい揚げ物の香りが漂っている。
ごくん、と唾を飲み込んで引き戸の取っ手を引いた。
中を覗いてみると構えとは違い、モダンな店の作りになっている。
長い木のカウンターが厨房と客席を仕切り、丸いスタンド椅子が等間隔で置いてある。
テーブル席が右手の壁際に四つ。左側には三列の長テーブルを置いた座敷。
「いらっしゃいませー!」
元気のいい女性店員の声に招かれるようにして足を前に出すと、左の座敷奥から高本さんの声が聞こえた。
「来た来た!宮っちー!」
どうやらそれが私の愛称として定着してしまったらしい。
気恥ずかしいな…と思いつつも、そそくさと皆のいる方へ向かう。
「すみません。遅くなって」
前回と同じ様に謝ると、「いいから上がって」と急かされる。
座敷の端にお尻を下ろして靴を脱ぎ、向きを変えて上がろうとしたら、すぐ近くに松永さんが居て、顔を見た瞬間、ドキンと胸が弾んでしまった。
「こ、こんばんは」
独身女性の久保さんと同じ土俵に上がれれば言うことも無いのに…と、物思いにふけてしまった。
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金曜日の夜、少し遅れて会場に着いた。
『旬の串』という名前の串揚げ屋さんからは、香ばしい揚げ物の香りが漂っている。
ごくん、と唾を飲み込んで引き戸の取っ手を引いた。
中を覗いてみると構えとは違い、モダンな店の作りになっている。
長い木のカウンターが厨房と客席を仕切り、丸いスタンド椅子が等間隔で置いてある。
テーブル席が右手の壁際に四つ。左側には三列の長テーブルを置いた座敷。
「いらっしゃいませー!」
元気のいい女性店員の声に招かれるようにして足を前に出すと、左の座敷奥から高本さんの声が聞こえた。
「来た来た!宮っちー!」
どうやらそれが私の愛称として定着してしまったらしい。
気恥ずかしいな…と思いつつも、そそくさと皆のいる方へ向かう。
「すみません。遅くなって」
前回と同じ様に謝ると、「いいから上がって」と急かされる。
座敷の端にお尻を下ろして靴を脱ぎ、向きを変えて上がろうとしたら、すぐ近くに松永さんが居て、顔を見た瞬間、ドキンと胸が弾んでしまった。
「こ、こんばんは」