幾久しく、君を想って。

目線を変えれば実家の屋根が目に入り、今夜のことを両親に気づかれてはいないだろうか…と気に病んだ。

いなければいいが…と願いながら、カーテンを閉めてベッドへ潜る。


これから彼とは、どんなふうに付き合いが変わっていくか分からない。

付き合いが続いていけば、いずれ両親にも拓海にも、彼を紹介をしないといけない日が来るだろう。



その時に、皆がどう思うのか……。

私自身は、これからどうしたいのか……。



夢が叶った嬉しい日でもあるが、反対に不安が増した日でもある。

両方の気持ちを持ちながら、彼のくれたイチゴの香りに包まれて眠ったーー。



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